【書評】「老後の資金がありません」を読んだ感想

書評

少し前に老後の資金が年金の他に2,000万円足りないと発表されて話題になりました。

2,000万問題とも言われてかなり報道されて、不安になった人も多かったと思います。

そんなタイムリーな話題を思い出す小説が著者 垣屋 美雨(かきや みう)さんの「老後の資金がありません」(中公文庫)です。発売日は2015年9月となっているので2,000万円問題と騒がれる前から垣屋さんは老後の資金不足を題材とした小説を書いていました。28万部のベストセラーです!

2020年に映画化されて公開される予定でしたが、2021年に延期されていてこれから公開予定です。

主演の天海祐希さんの表情を見ると、この映画は老後の資金がないという問題をコミカルに描いた映画のようでとても面白そうです!

でも原作はそんなにコミカルではなく、50代に降りかかる悩みや問題を実にリアルに描いています。この小説を読んで、人生では想定外の事も起こる事も考えて老後の資金備えるべきであることや、お金の使い方、夫婦で同じお金の価値観を持つ事の大切さを感じました。

あと見栄を張ることは何の得もない事も・・・

なのでこの本はこんな人におすすめできると思います。

  • 老後の資金について不安を感じている人
  • 老後の事が気になっている人
  • 2,000万円問題に興味がある人
  • つい見栄を張ってしまう人
  • ヒューマンドラマが好きな人
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「老後の資金がありません」はどんな話なのか?

老後の資金が足りなくて不安に感じている主人公、後藤篤子に想定外の出費がかかる問題が次々と起こります。

話は娘の結婚式問題から始まります。

娘の結婚相手の事情で予想外に結婚式の出費が高くなりそうで、しかもそれを親が負担しなくてはならないという問題が勃発します。

なんとか少しでも抑えることができないか頭を悩ませる篤子と、世間体を気にする見栄っ張りでお金に対して危機感がないのんびり屋の夫の章の噛み合わないやりとりは、思わずわかる!と声をあげてしまいたくなる程リアルに表現されていて読者を一気に篤子の生活の世界に引き込んでいきます。

畳み掛けるように、嫁姑、小姑問題、リストラ、介護、葬儀、お墓、年金問題、子供の心配事などが次々と起きて、ただでさえ老後の資金が不安だった所に予定外の出費や問題が起きていったいどうなってしまうんだろう!?と思いますが、決して大げさなものではなく、50代になれば起こりえる問題を淡々と取り上げています。

周りの人に翻弄されながらも篤子はどう解決していくのか?

最後までどうなるのか予想がつかない感じです。

「老後の資金がありません」を読んだ感想

次々と問題が起こるのでかなり重苦しい内容なのではないかと思われるかもしれませんがそんなことは全くありません。

文中にかなりの割合で表現されている篤子の心情がこの小説を人間味あふれる温かくて優しい印象にしていると思います。

私の篤子の印象は、良い感じに冷めていて、でも困った人を放っておけない心配性、慎重派にみえて、なるようになってしまえ的な思い切りもある人間味のある女性。

そんな篤子の家族、嫁姑、友人との関わり方は冷めたようにみえてハートフル。

なので深刻な問題が次々と起こりますが、最後にはすうっと一筋の爽やかな風が吹き抜けるような気持ちで読み終えることができると思います。

私は老後の資金について考えている方だと思っていますし、準備も進めている方だと思っていましたが、自分たちが使うお金の他に家族に起こる想定外の出費もある程度準備しておかないと予定通りの老後の生活は送れないんだと思いました。

そんなことを考えると老後は年金の他に2,000万円どころか、もっともっと足りないでしょう。

話の冒頭の子供の結婚資金が想定していたより高額で、それを親が用意してあげなくてはいけない事があるなんて考えた事もなかったです。

我が家なら結婚相手と一緒にお金を貯めてから結婚しなさいと言うと思いますけど、相手の家の事もあるのでそうもいかないのでしょうか?

相手の家にはどう思われるんだろう、ケチだとかお金がないのかな?とは思われたくない。

そんな気持ちから生まれるのが見栄ですよね。

結構見栄を張ってしまう時ってありませんか?

私は子供が初めて遊びに行くお友達の家に持って行くお菓子に見栄を張ってしまい毎回自己嫌悪です。でもどう思われるか心配でついお金をかけてしまっていました。

でもこの本を読んで、見栄ってほんと意味がないしお金が貯まらない原因の1つになるのでやめるべきだと思いました。

映画「老後の資金がありません」はどんな感じ?

映画「老後の資金がありません」のHPを見ると小説内には出てこない登場人物や問題もあるようなので原作とは結構話が変わっているのではないかと思います。

映画について著者の垣屋 美雨さんのコメントがあったので引用させていただきました!

早く公開日が決まって欲しいですね!

映画『老後の資金がありません!』公式サイト
映画『老後の資金がありません!』作品情報。人生100年時代、老後資金に2000万円が必要!? 主演、天海祐希。現代日本が抱えるお金の問題に、普通の主婦が立ち向かう!大ヒット上映中!
原作 垣谷美雨 コメント

節約を重ねてコツコツ貯めてきたのに、見栄を張ったばかりに一瞬で使ってしまった。
それ以来、老後の不安が胸の奥にどっしり居座っていて、ふとした拍子に泣き出したくなる……。
『老後の資金がありません』は、お金の使い方に生き方そのものが表れるという思いから書いた小説です。今回の映画は、原作を超えてさらに広がりを見せてくれます。あの小説がどんなふうに表現されるのだろう、映画には小説とは異なる感動と面白さがある。そう思うと、原作者としてもワクワクしてきます。

映画「老後の資金がありません」HPより

「老後の資金がありません」を読んだ感想まとめ

著者の垣屋 美雨さんのコメントにあった

「お金の使い方に生き方そのものが表れる」という言葉はかなり心に刺さりました。

これは逆にどんな生き方をしたいかでお金の使い方を決めたら良いのかもしれません。

私は夫婦で老後の資金などについては良く話し合いますが、生き方そのものについてはあまり話したことがないように思うのでこれを機に話してみたいと思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事を書いた人
まるめがね

40代主婦、子供2人
2016年に仕事人間だった夫がFIREしたいと言い出した!
これをきっかけに子供が22歳になる12年後FIREを目指しています。
FIREへの過程を残したくてブログを始めました。
食べること、投資、コーヒー、読書大好き✨
宅建士、FP2級技能士持っています♪

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